よろづ春夏冬中 (文春文庫 な 44-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717469

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。1つ目を読んだ時は普通の話かと思ったが、2つ目からはやはり長野まゆみの世界観だった。
    一つ一つが短いので、すぐに読める。この人の書くお話は、普通には起こり得ない話でも、実際にある話のように読めるのが不思議。

  • これなんてBL……。そういうのは苦手なんだとわかりました。『あめふらし』の元の短編はよかった。

  • 2024/03/25-03/27

  • この薄さで 14 編も書かれているのに、内容は濃いぐらい。ただ、一部(?)、展開とか筋書きが理解できない。

  • BLが嫌だというわけではない。不自然で上っ面な感じがする。

  • ・11月7日に読み始め、9日に読み終えました。


    ・これの前は十二国記を読んでいたので、超大作長編ファンタジーで興奮してた精神を落ち着かせるには良いものでした…… 久しぶりに長野まゆみ読んだ。なんだかんだ1年くらい読んでなかった!? 長野まゆみのボーイ・ミーツ・ボーイアンドラブがジュンジュンの良い短編集でした。


    ・長野まゆみ、わりと社会人×高校生とか年の差系も好きよね。「獅子座生まれ」では年下×年上(に私は見えたんだけど)だったの新鮮だった。捜したらもっとあるのかもしれないけど、初めて読んだ、ような……気がする。

    ・あと「ウリバタケ」。これなんか妙にきしょくて(好きなきしょさです)印象に残った。なんとな~くちょっと乱歩みたいだなと思った。乱歩みたいと言えるくらい乱歩読んでるわけでもないけど……


    ・個人的に一番好きだったのは「空耳」です。長野まゆみの少年と少年のラブが大好き。高野くんが自分の欲を鷹田くんに対してだいぶ率直な物言いをしてたのが良かった。よかれと思って急に距離取っちゃうのもこどもらしくていい。でももしかしたら高野くんが追ってくるのを目論んでやってたかもしれないなと思い始めてきた…… 

    ・思春期のどうしようもない欲望とカッコつけとがないまぜになってるの、好きなんだよな…… 高野くん良かったな……


    ・今まで読んできた長野まゆみ作品、しっかりめのボーイズラブでも性的な描写に関しては迂遠な表現だったり耽美な感じで濁されてたものが多かったんだけど、よろづ春夏冬中はどの話でもわりと直截に描かれてたような気がする。年代によったりするのかな?

    ・「雨師」の続編?が一本のお話として出てるみたいなので、いずれ読んでみたい!

  • 「怪しい」のか「妖しい」のか。
    奇妙で、ちょっと不気味。艶めかしかったり、そこはかとなく哀しかったりおかしかったり。
    ここよりほんの少し湿気のあるどこかに連れていかれたような感覚。
    ひとつの世界が形作られているような、不思議な味わいの14の短編。

  • 異界や夢の中の場面も出てくる不思議系の短編集。共通して描かれているのは男子学生を主体にしたボーイズラブの世界。最初の作品だけかと思ったが、読めども読めども、これでもかというBLのオンパレード。貝殻細工の小箱、薬の配置販売、朝顔市、骨董商、雨漏り診断士など、ユニークな素材が盛り込まれているが、行き着くところはBL話。自分に馴染む本ではなかった。

  • 読みやすい短編集。どれも不思議な話でまさに著者の言うとおり「あれはなんだったんだ」だが、そこが好きなところ。
    BL色は強め。というか耽美!

  • これまた先生の作品の中ではボーイズラブ色が強い一冊。
    好き嫌い別れそうではあるけれど、刺さる人には深々刺さる。私のように。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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