俳句についての本ではあるけれど、すべての創作表現にかかわる人は読んだ方がいい。文章のなかでも俳句にかぎらずブログやツイッター、他に音楽、絵画などジャンルを問わない。日常会話も含むぞ。
「俳句は短いのではなく速いのだ」
「俳句はモノボケ」
なるほど〜。例えばだけど、こういう思ってもみなかった方向からの鋭い指摘に、目から鱗が落ちる落ちる。
日経ビジネスオンラインの連載を楽しくよんでいたので、一冊の本としてまとまった形になって嬉しい。
ただし、副作用もあって、しばらくは怖くて(少なくとも気軽に)文章を書けなくなってしまう。
「これは『見て見て、私を見て』の見苦しい文章になってないだろうか」と。また、なんとなくつまらないと感じる文章の三割くらいは手段(技術)が原因ではなく目的が「私ってすごいでしよ」だからだってことにも気がつくようになった。
「文章の方があなたより偉いのだ」「読む、という創作活動」
表現というのは、思ってもみなかった方向に深いのだなぁ、と思わせてくれるすてきな入門書でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年3月23日
- 読了日 : 2013年3月23日
- 本棚登録日 : 2013年3月23日
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