シンプルライフも突き詰めていくとミニマリストにたどり着くのかなぁ…などと常々思っていました。
禅宗の住職さんが書いた本。シンプルライフの著書が多いドミニック・ローホーさんも禅に傾倒してらしたかと記憶しているのですが、シンプルライフ&ミニマリストというライフスタイルと禅の共通点はやはり多いようですね。
座禅や掃除、贅沢を省いた食、写経…などなど禅宗の僧が日々行う事柄に折に触れられてはいますが、量的にそれほど多くなく、押し付けがましくない文章です。
なのでこれらを全部自分の生活に取り入れて…というのではなく、「ああ、こういうのもいいな、やってみようかな」という習慣のワンノブゼムとして個人的に受け取りました。
どちらかと言うと行動よりも、禅的な考え方、ものの見方などに
「なるほど」
と思ってしまう部分がかなりありました。
現代のインターネット、SNSに関する部分にはかなり共感です。利便性と多様性、膨大な情報量が、かえって自分の時間や感情を食いつぶしている面もあるなぁと。
ついつい自分の薄い興味のまま、検索をかけたりWebのはしごをしたりしていたワタシですが、これを読んでから、RSSリーダーを少し整理しようかな、とかまとめサイトはそれほど見なくてもいいかな、などと思うようになりました。
確かに人間って生まれるときも死ぬときもカラダ一つですものね。
シャットアウトするのではなく半眼で、自分に必要のない事に関しては受け流して、というやり方は確かにストレスがなさそうです(笑)
ネットは確かに速いし膨大で、確かに水鏡を覗いて万物を知る神様みたいな万能感に、ときに陥りやすいですが、リアルな自分の目前のことをコツコツと集中してやる、という事をともすれば忘れがちだったなぁと反省させられる一冊でした。
- 感想投稿日 : 2014年10月10日
- 読了日 : 2014年10月10日
- 本棚登録日 : 2014年10月10日
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