岸さんは、広告会社にありながら、重要なのは広告をどう打つか、ではなくて、どのように企業と生活者がコミュニケーションをとるか、つまり、コミュニケーションをデザインするか、ということが重要であると考えていらっしゃる方です。
この本では、ご自身が手掛けた事例をもとに、凝ったテレビCM、ウェブサイト、そういうものを作ることにこだわらず、自由な発想でコミュニケーションをとることが良い結果につながることを説明しています。
一つ一つの施策の中に、これほど考え抜かれたデザインがなされているのかという驚きがありました。と、同時に、一定以上の広告効果を出すためには、まだまだ予算と技術が必要なんだなぁーっていうちょっとした壁のようなものも感じました。
これから、広告に携わる人間が、こういった思考を強く求められていくことに、おそらく間違いはないと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年7月2日
- 読了日 : 2015年6月20日
- 本棚登録日 : 2015年7月2日
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