ビートたけしの童話集。
マスコミ業界にはメディアパーソン三原則というのがある。
1難しいものを分かりやすく
2分かりやすいのを面白く
3面白いものをより深く
というものだ。
ビートたけしはこれら三原則をとても上手くこなして、この童話集を書いている。世の中の真理を伝える(洞察する)のは意外と難しい。しかし、この作品はそれを分かりやすく、しかも面白く、また読者が考えさせられたり、なるほどと気付かされたりするほど深いものになっている。それに付け加え短く、簡潔だ。一行で終わるものから、長くても十数行で完結する。その短い話の中にはビートたけしの皮肉たっぷりなユーモア。惹き付けるオチ。正直で素直な視点から見える世が少し残酷。現実は毒だ。
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- 感想投稿日 : 2008年6月28日
- 本棚登録日 : 2008年6月28日
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