木下惠介の代表作。
小豆島の小学校での教師と児童のライフヒストリー。
木下監督はやはり優しい人だったのだろう。
古い慣習や貧困、社会構造といったものに捕われてしまった人生の冷酷な面を、とても優しいタッチで表現している。それは、「寄り添う」という表現に近いのかもしれない。
「だが
幼い子供たちは
前途に何が待ち
構えているかをしらず
彼等自身の喜びや
彼等自身の悲しみの
中でのびていった」
人生は冷酷だ。だからこそ、彼等自身の世界をしっかりと、例え盲目であろうともしっかりと、捉える瞳のその強さに心打たれる。
小豆島のとても綺麗な光景の中、ドリーでの長回しなんかされたらうっとりしてしまう。ちなみに、浦辺粂子の演技が最近好きになってきた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2012年1月12日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年1月12日
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