巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)

  • 河出書房新社 (2008年4月11日発売)
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感想 : 59
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ロシアにこのような作家がいたことは知らなかった。しかしこの文学全集を思い切って購入し、この作品を読むことができて良かった。著者ブルガーコフはまさに天才だと思う。着想が奇想天外で、それでいて文学の価値である批評精神に立脚しているところが素晴らしい。主人公のひとりである巨匠は著者の心情のメタファーに違いないと思うが、著者の人生を合わせて読むと、著者の求めていた世界の象徴がマルガリータであったことに気付く。
個人的には、カラマゾフの兄弟を超える面白さだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年3月17日
読了日 : 2016年3月17日
本棚登録日 : 2016年3月17日

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