構造と力―記号論を超えて

著者 :
  • 勁草書房 (1983年9月10日発売)
3.51
  • (48)
  • (52)
  • (152)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 1500
感想 : 63
4

佐藤優の著書に触発されて、大学時代には全く理解できなかった本書を再読。
構造主義については全く知識がないため、理解不能の部分が多いが、後半の国家、あるいは資本主義の本質について語っている部分は圧巻であった。既成観念を打ち破ろうとする考察において、今日のネット社会やグローバリゼーションを予見しているところが凄い。また、近代の資本主義は非常にストレスフルな社会であることも明示している。
構造主義に対する批判により、これらの内容が演繹されているにも関わらず、資本主義に内在する課題への対応策が今日に至っても新たな理論として確立されないのは何故なのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月16日
読了日 : 2012年8月16日
本棚登録日 : 2012年8月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする