うーん、わからない。
収監されたドイツ赤軍派の活動家が20数年ぶりに釈放れ、初めての週末を旧友とすごすという筋にまずひっかかる。
志をいまだ捨てない革命家と、かつての同志といえども、すでに一般人となった者たちが再会を果たすなんてありうるのだろうか?
そしてその場で革命における正義について議論されたりするのだが、革命家がまるで時代遅れの意識を引きずった道化みたいに描かれているのも違和感がある。
赤軍世代にうまれながらも、傍観者として時代を過ごした作者の革命に対する距離感に由来するものだろうか?
桐野夏生さんの「夜の谷を行く」がよほどリアルだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
外国文学
- 感想投稿日 : 2019年1月4日
- 読了日 : 2018年12月30日
- 本棚登録日 : 2018年12月29日
みんなの感想をみる