マグダラのマリア: エロスとアガペーの聖女 (中公新書 1781)

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年1月1日発売)
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本棚登録 : 414
感想 : 51
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井出洋一郎さんの『聖書の名画はなぜこんなに面白いのか』で「マグダラのマリアに関してはこの本を」と強力にすすめていたので読んでみた。
豊富な情報量に圧倒される。

最初の章で、マグダラのマリアが聖書でどのように記されているか、福音書ごとに違いをまとめたものが面白い。
さらに、娼婦のマリア、エジプトのマリア、ベタニアのマリアと混じり合っていくプロセスもよくわかる。

欲を言えば、たくさん紹介されている絵画のほとんどが白黒だったのでもう少しカラーの絵があればさらに楽しく読めたと思う。

マグダラのマリア研究の成果をこれだけくわしく新書で読めるのは本当にありがたい。
著者の岡田先生と、知るきっかけを作ってくださった井出先生に感謝。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013年
感想投稿日 : 2013年4月27日
読了日 : 2013年3月7日
本棚登録日 : 2013年3月2日

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