私(有加ゆか)が蕗さん(有加の父方の祖母)と蕗さんを巡る人たちを語る物語。
くだらない定義付だと承知の上で「お父さんお母さん子ども」を典型的な家族とするなら、登場人物は皆んな家族が欠けている人たち。でも、皆んな自立していてそれぞれの非常に魅力的だ。お互いに認め合って楽しく友人以上家族未満とう言う感じで付き合っている。
有加は周りの人たちから大事にされて大人になってゆく。
淡々と話は進む。大きな山場とかはないので、あらすじが伝え難い。でも私は、有加の目を通して蕗さんや周りの人たちの言動に触れる事で、心が温かくなり、私も「やがて目覚めない朝が来る」まで頑張って生きていこうと思えた。「くだらない事で悩んでいるうちに老いぼれてしまうから」♬と襟裳岬♫ばりに勇気をもらった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
おとな
- 感想投稿日 : 2018年2月6日
- 読了日 : 2018年2月6日
- 本棚登録日 : 2018年2月6日
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