私のハ-ドボイルド: 固茹で玉子の戦後史

著者 :
  • 早川書房 (2006年11月30日発売)
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本棚登録 : 44
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ミステリマガジン2016年3月号の小鷹信光氏の追悼特集で、紹介されていた本書を読んでみた。小鷹氏のデータ魔的な丁寧な仕事に驚かされた。ハードボイルドを本当に好きじゃなきゃ、あれほど膨大なデータを集めて整理して本にまとめるなんてできない。一つひとつの文章に氏の魂が込められているようだ。他の人が真似をできる仕事ではないだろう。本書を読んで、ハードボイルドを読みたくなってきた。これまではレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」しか読んでないけれど、小鷹氏が翻訳したハメットに挑戦したいと思う。村上春樹さんが翻訳した「長いお別れ」も読んでみたい。読みたい本がどんどん増えて困るなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2016年3月16日
読了日 : 2016年2月13日
本棚登録日 : 2016年2月6日

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