ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2016年10月25日発売)
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本棚登録 : 86
感想 : 13
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メカ同士が戦うというパシフィック・リム的な要素よりも、しっかりとした人間ドラマが描かれているのが気に入った。フィリップ・K・ディックの歴史改変SF「高い城」とよく比べられるけど、どちらもオリジナリティがあって楽しめた。読者をドキドキハラハラさせる生死を賭けたゲーム「USA」での展開は、何か最終的にどんでん返しがあると分かっていても、心臓をドキドキさせながら読み進めた。

そして、最後のエピローグの衝撃がスゴイ。物語の根底にあったのはこれだったのかと。エピローグで明かされる事実が、プロローグとなって大きな物語が紡がれた。主人公のベンが、こんな大きな十字架を背負いながら生きてきたとは、驚きである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2019年1月30日
読了日 : 2019年1月30日
本棚登録日 : 2019年1月27日

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