宦官の隊長と若僧と婢が「天」に挑む――。前作と同様、「熱い」作品。さまざまな制約のなか、己をどう貫き通すか、という物語として読んだ。凄かった。
舞台は唐・玄宗皇帝の時代。楊貴妃、安禄山といった著名な人物も出てくるが、物語の軸にあるのは「宦官」達の闘い。
華々しい闘いとはまた別に、歴史上悪しき存在として扱われがちな宦官たちが、存在意義を賭けて闘いに身を投じていく。独特でありながらも、読み手の心を揺さぶる煌めきがあった。凄い作品だ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月24日
- 読了日 : 2022年5月19日
- 本棚登録日 : 2022年5月19日
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