下北沢の書店で見かけたので購入。あっという間に読み終わり、マイよしもとばななベスト3に軽やかに入ってしまった。喪失と共存する心のうちは意外と澄んでいる。
いま欲しい、もしくはずっとずっと欲しかった星のような言葉があらゆるページに刻み込まれていて、ほかの小説には跡がつくから絶対にしたくないのに、ドッグイヤーがたくさんついてしまった。
涙でぐちゃぐちゃになりながら読んだ。最後にたどり着いたのは、希望だ。私がここに生きる意味だ。愛だ。すごい、よしもとばなな作品の、ひとつの金字塔ではないのだろうか。
私は私で、両親がただ愛情表現がへただっただけで、よっちゃんのお父さんとお母さんみたいに、ただ大人として自由で、これといったスキンシップはなくてもしっかりと愛をそそいでもらっていたと、信じてみてもいいのかもしれない、って、すっかり癒されてしまった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説・詩
- 感想投稿日 : 2021年9月13日
- 読了日 : 2021年9月13日
- 本棚登録日 : 2021年1月6日
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