作曲家が漫画で描く超初心者クラシック入門
読了日:2006.12.19
分 類:教養
ページ:160P
値 段:1500円
発行日:2004年5月発行
出版社:学習研究所
評 定:★★★
●作品データ●
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テーマ:クラシック音楽
語り口:ほぼ漫画形式
ジャンル:教養
対 象:クラシック初心者向け
雰囲気:たのしい
イラスト:吉松 隆
装 丁:芦澤 泰偉
本文レイアウト:菊池 周二
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---【100字紹介】-------------------
作曲家・吉松隆が、自らイラストも描いた、
超初心者のためのクラシック音楽入門。
イラスト満載で誰でもらくらく気軽に読めて、
初めての人のとっかかりに最適。
構成楽器・楽譜からコンサートまでクラシック鑑賞の基礎
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吉松隆著です。菜の花、個人的にこの作曲家さんが好きなので、図書館で何気なく見かけて「うわお!これは借りねば!」とすぐさま手に取ったのでありました。
しかし、好きな作曲家さん、何て言っている時点で、もはや菜の花は「超初心者」ではないわけですが、ままま、それはいいのです。一体どんなことが書かれているのだろう、わくわく☆。
まず目次をぺらっ。
序章でクラシック音楽って何?
うん、順当ですね。まずは定義ですよね。以下、
第1楽章 まず楽器を知ろう!
第2楽章 コンサートですよ!
第3楽章 楽典なんか怖くない!
第4楽章 作曲するぞ!
アンコール 吉松隆大事典
ははあ、なるほど、第1章じゃなくって第1楽章ときましたか。しかも4楽章編成とは…(にやり)。第1楽章は、大変親切ですね。初心者でも安心!のイラストつきで、説明も分かりやすくなっています。
第2楽章はとにかくコミカル・タッチで、コンサートに行ってみよう、という気にさせてくれる章です。個人的には「指揮棒の振り方①」にウケました。おもしろー。間違っていないし、嘘も言っていない!でも、おもしろー。
第3楽章は…、うーん、ページによって難易度が。中学生くらいが楽典を授業でやるときにいい資料になりそうなところもあり、もうちょっと慣れないと難しいかもなーな部分もありです。
第4楽章の内容は、知っていると「あ、この人結構知っている?」とか、思ってもらえるかも!?
各楽章のラストにある「空耳コラム」も愉快です。第3楽章の「音楽評論家」だと、菜の花の場合は「つぶやきシロート」か「ハズレ鳥」くらいかもしれません。頑張ってクラ・オくんくらいにはなりたいところ?
ところでこれ、名は体を表していませんね。タイトルは「大事典」ですが、事典形式ではありません。うーん、騙された!?でも初心者でちょっとクラシックのこと、知りたいな~、なんて方がいらしたら、大事典じゃないですけどこれはお勧めかも。とっつきやすい入門書のひとつです。
●菜の花の独断と偏見による評定●
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文章・描写 :★★
展開・結末 :★★★
簡 潔 性 :★★★★
独 自 性 :★★★★
読 後 感 :★★★
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- 感想投稿日 : 2010年3月16日
- 読了日 : 2010年3月16日
- 本棚登録日 : 2010年3月16日
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