そそるマーケティング

制作 :  
  • ダイヤモンド社 (2011年7月15日発売)
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本棚登録 : 182
感想 : 24
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感性工学の視点から、人の脳内会話という概念を提案した本。工学の領域のプロダクションシステムから着想を得たもので、脳内会話会話とは、人の中にすでにある「ストック」が外部からインプットされる「ニュース」によって「発火」し、アクションに至るプロセスのことをいう。
脳内会話には「なるほど会話」、「ギャップ会話」、「磁石会話」、「書き換え会話」の4つの種類がある。それぞれの会話は、もともと人の中に存在するストックが構造的なのか、断片的なのかということと、外からインプットされるニュースの性質がストックに対して同室的なのか、異質的なのかの関係性によって決定される。
4つの脳内会話の実際の事例も取り上げられており、理解を深めるにもとても助かった。また「そそるツボ」を押すようなインプットの仕方の代表的な12の手法も紹介されていて、『「不確実」が、魅力になる』ことは納得できるものだったし、感動した。最近、読んだ本の中では、ダントツのおもしろさ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年2月2日
読了日 : 2012年2月2日
本棚登録日 : 2012年1月26日

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