マチネの終わりに

著者 :
  • コルク (2016年4月8日発売)
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本棚登録 : 589
感想 : 51
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平野啓一郎が好き、なんていうと、読書家みたいな、ちょっと物知りみたいな、とにかくインテリ!みたいな空気を醸し出すかなーと思いながら、平野啓一郎の著作に挑むこと早20年。読み通すことが勤行、つまり私は俗物、平野啓一郎の作品を理解できたり、素晴らしいと他人に語れることがないと思っていた時に出会ったのが、この作品でした。平野啓一郎はどういうコンセプトでこの物語を紡いだのだろう。私のような、背伸びしたい人への救済として、この作品を創り出したのだろうか。とにかく、せつなく、哀しい時間を楽しみました。なにより、マチネという、なんともセクシーな時間帯が表題になっていることに、背伸びせず、楽しめました。ありがとう平野啓一郎。これからも、努力して、応援しています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年8月8日
読了日 : 2019年5月22日
本棚登録日 : 2019年5月22日

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