SF魂 (新潮新書 176)

著者 :
  • 新潮社 (2006年7月14日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 25
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日本が生んだ偉大なSF作家である小松左京さんの自伝『SF魂』。
『復活の日』という映画を映画館で見たときは、私は11歳だった。ずっと後になって原作者が小松左京さんだということを意識した。VHS、LD、DVD、Blue-rayと媒体が変わっていく中でも、『復活の日』は手元においておきたい作品だ。
大阪万博を始め、様々な国際博覧会の主催者的なことにも携わっていることも本書で知った。
『日本沈没』も好きな映画だ。
小説では、『首都消失』を読んだ覚えがある。スティーブン・キングさんの『ミスト(霧)』は、本書がヒントになったのではないかと思うほど。どちらが、先に書いたのかしら?
2021年2月、未だに新型コロナウイルスの封じ込めに必死な人類。こうした事態を含めた未来の行末を、考え続けてきたのが、SF作家の人たち。
そんなSFというジャンルが、粗末に扱われてきた時代を体験してきた著者だからこその、熱い思いが伝わってくる。SF作品を読むことで、未来に思いを馳せたり、歴史を振り返ってみたり、果てしない思考のたびに連れて行ってくれる。
こんな時代だからこそ、SF作品を読もう!読みまくろう!と思っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF・ホラー・ファンタジー
感想投稿日 : 2021年2月22日
読了日 : 2021年2月22日
本棚登録日 : 2021年2月15日

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