キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢

著者 :
  • 太田出版 (2008年12月18日発売)
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本棚登録 : 373
感想 : 33
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"町山智浩さんのエッセー集。アメリカの生々しい文化、風土、宗教、学校などの一端を私たちに見せてくれる。本当にいろんな人がいるものだ。移民の国であり、多様性を否定しない(差別が根強い地域もあるものの)国だともいえる。日本では、ここまでいろんな国や地域や民族の人が一緒に生活している場所は極一部に過ぎない。今後、人口が減少していく日本で社会の仕組みをどのように構築していくかというデザイン次第で、未来図が変わってくる。ほかの地域、民族の方々が今以上に多く日本で暮らしていくような時代になったら、どうなるのだろう?アメリカを反面教師にする部分と、見習う部分をしっかり見つめて備えておく必要があるのかもしれませんね。
見習う点は、議論をとことん尽くす点。この本のようにこれだけいろんな考え方の人が一緒にいる中、必ず意見の違いによる衝突が起きる。それを避けることなく、しっかり意見を交換している点は見習うべきところなのだろう。反面とすべき点は、結果として良くも悪くも教育水準レベルに差ができてしまっている点。また、格差社会となっている点。貧富の差が大きすぎる。宗教と政治についても反面教師としてみておくべきだ。
宗教と政治は一緒にしてはいけない。それは歴史が証明している事実。
刺激的な本だった。"

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・政治
感想投稿日 : 2018年10月17日
読了日 : 2018年10月17日
本棚登録日 : 2018年10月17日

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