数カ月前に発売されしばらく品切れが続いていたが、先日Amazonで在庫があったので購入。
筒井康隆初のライトノベルという触れ込みで発売されたが、
結局のところこれは筒井康隆お得意のメタフィクションである。
従来のラノベによくありがちな設定だけで話を進める手法に対して、
それをなぞることにより、これをライトノベルであるということを意識させつつも、その要素はライトノベルではタブーとされる、直接的な性表現や暴力表現を用いており、また人物が明らかにライトノベルのお約束を踏襲しようとする(結局踏襲はしないが)行動は、まさに筒井康隆的メタフィクションであると感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ラノベ
- 感想投稿日 : 2012年11月18日
- 読了日 : 2012年11月11日
- 本棚登録日 : 2012年11月11日
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