品川の開発がどんなインパクトを与えるのか、イメージしやすく、わかりやすくまとめられている。
特に、六本木ヒルズを初めとした都内の開発がどんな経済効果をもたらしたのか、具体的なデータがあって、説得力がある。
東京圏への人口集中を前向きに捉え、品川の開発を視点は共感できる。
だが、高層ビルが林立する開発を失敗というならば、もっと具体的な開発案と経済効果の比較検討を示すべきではないだろうか?
107ページのグラフを見る限り、汐留再開発や品川東口再開発は、それぞれ事業費を差し引いて6000億円の生産額を誘発しているのだから、いずれも大成功だと思う。
都市はあくまでも生産の場であって、建築家の自己表現を目的とした場ではないのだから、本来求められる機能を逸脱したデザインに走らないことを期待したい。
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- 感想投稿日 : 2015年7月11日
- 読了日 : 2015年7月6日
- 本棚登録日 : 2015年7月6日
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