神の棘II (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2015年6月26日発売)
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本棚登録 : 521
感想 : 61
5

敵対する立場で、幾度も運命を交差させてきたアルベルトとマティアス。

この物語の果ては、本当に慟哭という言葉が相応しい。


神は、乗り越えられぬ試練を与えることはない。
…などと言うのも愚かしく感じるほどの、悲惨な殺戮。意味を見出せない戦闘。
今この瞬間も、女性や子供を含めた民間人に銃を向けている兵士たちは、皆こんな心境でいるのだろうか。
そうだとしても、到底受け入れられないのだけれど…

現実になおも続いている侵攻や、防衛のためと称して軍備を増強しようとしている政府。
感想を書くことも出来ず日にちが経ってしまったが…
とにかくとてつもなく力のある作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少し前の時代もの・国内作家
感想投稿日 : 2022年12月20日
読了日 : 2022年3月25日
本棚登録日 : 2022年3月27日

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