敵対する立場で、幾度も運命を交差させてきたアルベルトとマティアス。
この物語の果ては、本当に慟哭という言葉が相応しい。
神は、乗り越えられぬ試練を与えることはない。
…などと言うのも愚かしく感じるほどの、悲惨な殺戮。意味を見出せない戦闘。
今この瞬間も、女性や子供を含めた民間人に銃を向けている兵士たちは、皆こんな心境でいるのだろうか。
そうだとしても、到底受け入れられないのだけれど…
現実になおも続いている侵攻や、防衛のためと称して軍備を増強しようとしている政府。
感想を書くことも出来ず日にちが経ってしまったが…
とにかくとてつもなく力のある作品だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
少し前の時代もの・国内作家
- 感想投稿日 : 2022年12月20日
- 読了日 : 2022年3月25日
- 本棚登録日 : 2022年3月27日
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