女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

著者 :
  • 中央公論新社 (2016年11月16日発売)
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感想 : 558
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下町の路地裏にたたずむ小さな一軒家。
そこは、昼は社交ダンスのド派手なドレス店『シャール』、夜は体に優しい夜食が食べられる店『マカン・マラン』になる。
前作で、ガンの治療のため入院し、店を閉めていたドラァグクイーン・シャールが帰ってきた!

前作からの常連さんたちに加え、また今夜もさまざまな悩みに胸を塞がれた人々が、シャールの人柄と、思いの込められた優しい夜食に、心とお腹を満たされて、自分を取り戻してゆく。


シャールが戻ってきた喜びと、変わらずじわっと美味しそうな料理。コレですよコレ!と、常連さんたちも舌鼓を打ったことでしょう。
あぁ、私も食べに行きたい。

今作では、いつも人々を癒す側にいるシャールに、実父との辛い別れが。
いつも、皆に“ありのままでいい”と語りかけるシャールが、実父には自分を受け入れられず、絶縁されたままだった辛さ、やるせなさ…
そんなシャールに寄り添い、ありのままでいいと語りかけるのは、ジャダと猫、そしていつもヒネくれた受け答えばかりの旧友、柳田。
あっぱれ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内作家
感想投稿日 : 2017年5月22日
読了日 : 2017年5月22日
本棚登録日 : 2016年10月27日

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