お伽草紙 (新潮文庫)

著者 :
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感想 : 205

空襲の中のお伽話語りから始まる
のが印象的
久々に再読したけどお伽話や伝承の太宰解釈って改めて贅沢だなぁ、と。

一番好きなのは「浦島さん」
口達者な亀と自称風流人の浦島さんの軽妙な問答は幻想的で美しい竜宮の描写に惹き込まれるうちに太宰の吐露する心情を聞いているかのような感覚へ
無限に許される楽園と地上への郷愁
行きはよいよい帰りはこわい
お伽話の解釈が面白い

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年10月1日
読了日 : 2023年9月27日
本棚登録日 : 2023年10月1日

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