ひぐらしのなく頃に解 第四話~祭囃し編~(下) (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社 (2009年1月6日発売)
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本棚登録 : 226
感想 : 21
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 うみねこはひぐらしのブラッシュアップ版だったんだなあとしみじみ。双子の仕組みは大体看破できたけど、他はまあ推理物としてはちょっと無理だよね(苦笑) 全滅フラグも犯罪要因もうみねこはずっと自然にできてた印象です。

 ただ、正直雛三沢症候群は蛇足に感じたんですが、これは作者のどうしても外せないテーマだったのかなとも思いました。犯人=元凶=悪人の不在。罪を憎んで人を憎まず。脳の損傷による狂暴犯は罪人ではなく病人。人の心の闇は計り知れないので、作中の出来事で発狂には十分だと思うんですが、作者さんは徹底して「犯人」を作りたくなかったんだろうなあ。

 祭囃し編は「作者の考えたハッピーエンド」でエンターテイメントに徹しているので個人的には無理があると感じたんですが(そもそも皆殺し編でカタルシスには十分だったのであそこでもう大団円で良かった)、そこはもう言うだけ野暮かなあ。

 一番好きなのはレナちゃんですが、彼女はもう正直ピンで十分なのでCPとしては圭一と魅音のほうが好きです。圭一と悟(と双子)の対比が美しいというのもありますが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読書記録(小説)
感想投稿日 : 2013年3月8日
読了日 : 2013年1月24日
本棚登録日 : 2013年1月24日

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