KAGEROU

著者 :
  • ポプラ社 (2010年12月15日発売)
2.71
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本棚登録 : 5270
感想 : 1204
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母が購入したので読ませてもらいました。

命がテーマらしいですが、ちゃんちゃらおかしいです。初めて小説に評価1を付けます。こういった行為は本来は爆笑問題太田さんが言うように、人が一生懸命作ったものを足で踏みつけるような行為なので、小説などには絶対にしてはいけないと思いますが、一連の流れを抜きにしても評価2以下、ポプラ社の行為を考えれば小説の評価を付けるなら1以外はありえません。

前半は中高生が作文の文字数を増やすために多用するレベルの比喩が多すぎて、幼稚で薄っぺらい自己中心的な登場人物(これで41歳設定はいくらなんでも異常で10代の思考と言葉遣い)、直前まで自殺を考えた人間の思考とは程遠い思考(水嶋さんは自殺を考えたことがあると聞いたが嘘のようだ)、命に対する浅い考え方(ストーリーのギミックとして一つの命がいとも簡単に失われてます)などなど、批判しろというなら小一時間語り続ける自信があるほど自分からみたら駄作です。話題作でなかったらchapter2で100%読むの止めてます。新人のコメディーとしてはまあ妥当なのかもしれませんが、2000万の大賞受賞と聞いていたのでどうしてもそれなりの期待はするため、読後感としては小説としては過去最低のものとなりました。ライトノベルや携帯小説として出してたら恋空も売れたしね、、、と言った感じで特に感想はなかったでしょうが、大賞受賞作でメディアでも褒めてる人が結構いた作品ですからね、、、

もちろんこれらは趣向の問題です。自分は合わなかっただけです。よい社会勉強になりました。若い頃ズッコケ三人組が大好きだったのですが、今後はポプラ社さんの「商品」は読まないでしょう、しっかり謝罪してまたしっかりした「本」を出してくれたら今回の件は水に流します。名作も多い出版社でしたからね、、、

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年12月23日
読了日 : 2010年12月22日
本棚登録日 : 2010年12月23日

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