珍しく新潮じゃない安部公房の文庫本。さまざまな作品の根底にあるであろう、農村と都市つまり「正統と異端」についてのエッセイ。
この「正統と異端」という点は複雑に入り組んでいて、なんていうか簡単にまとめることができない。
しかし作品全体をみると、読みやすい文章かつ鋭い切り口なので非常に楽しめる。ページ数も100ページにも満たないので。
なにかと比較されるカフカについての語っていたりもする点も楽しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2010年4月30日
- 読了日 : 2010年4月25日
- 本棚登録日 : 2010年4月25日
みんなの感想をみる