ランメルモールの少年騎兵隊(1)(Gファンタジーコミックス)

著者 :
  • スクウェア・エニックス (2010年10月27日発売)
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感想 : 3
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NYブロードウェイにて“影の帝王”の異名を取る劇作家アルフォンソ・バトラー。彼の新作戯曲『ランメルモールの少年騎兵隊』の選抜オーディションに出場するため、彼と旧知の間柄に当たる男子中学校演劇部顧問の手引きにより、演劇部員6名は割り振られた衣装に身を包み豪華旅客船へと乗船する。少年たちはそれぞれ「生贄の姫/高潔の騎士/沈黙のサムライ/嫉妬の海賊/強欲のカウボーイ/服従の道化師」と役柄も与えられ、主催者アルフォンソに挨拶をしようとするが、その段階になって顧問教員が鞭を取り出し豹変する。ここで初めてオーディションの詳細が明かされる。キャストは「姫」を除く5人が「騎兵隊」。24時間以内に「姫」を「悪魔」役の人間に差し出さした者には褒美を、それ以外の者には死が「実際に」執行される。気づけばフェリーは陸を離れ絶海の密室と化しており、生きて帰りたければ他の騎兵を出し抜いて「姫」を犠牲にするしかない。極限の閉鎖的状況下での少年たちの友情と愛憎渦巻く、巻き込まれ型心理サスペンス。

たぶんそんな内容ですよね1巻ておそらく。初めてGファン本誌で読んだときに思ったのがまず見にくい絵柄。次いでどうもこの頃流行りの男の娘ってやつらしい。最後になんというマジキチ。というのが感想でした。これはいわゆるガチホモなのか、それとも単なる思春期の同性間で発生しやすい友情と恋情が混濁している未成熟な執着を描いているのか、ん、どっちにしろ右を見ても左を見ても野郎しか出てこない(女装男子はいますたぶん主人公)。登場人物6名+黒幕の策を弄した駆け引きや深いゲーム展開をお望みの方にはまず向きません。耽美系?に興味関心がおありでまあようは自分腐なんでって方は手に取ってみるのも良いと思います。表紙も、私は寧ろ好印象でしたが大衆向けな雰囲気ではないですよね。もう既に倒錯感滲んでますもんね。取り敢えず私個人は面白く感じたので2巻も購読してみようと思う。しかし全く関係ないんですが姫・騎士役のヨハンとヘンリーがもうベクトルが向き合いすぎてていっそ悲劇的な結末しか透視できないのがいやはやなんとも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2011年2月28日
読了日 : 2011年2月28日
本棚登録日 : 2011年2月28日

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