アラスカ物語 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1980年11月27日発売)
4.06
  • (96)
  • (94)
  • (70)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 807
感想 : 85
5

極地アラスカに、エスキモーの村を作った日本人がいたことを、私は知りませんでした。

食料不足や、疫病の流行により、滅亡に瀕したエスキモーを救出し、アラスカのモーゼと仰がれたその人の名は、フランク安田。
そんな彼の生涯を描いた物語です。

この静かなタイトルからは想像もつかない、激しく変化に挑んだ人生物語は、とにかく、面白い!!
運命の流れに乗って生きるとは、こういうことかもしれない。
彼の人間性やリーダーシップ、運の強さにシビレます。

著者の新田次郎は、アラスカまで足を運び、フランク安田にゆかりのある人々から話しを聞き、文献を集め、更にフランク安田が育った町や家を訪ね、生存している親族からも話しをきいて、この一冊の本にまとめ上げています。
新田さんのおかげて、フランク安田の生涯とアラスカやそこで生きるエスキモーたちの、衝撃的な事実を知ることが出来ました。

活字が好きな人はもちろん、苦手な人にも、一度は読んで欲しい*\(^o^)/*
ちょっと厚めで、単行本で460頁ほど★
でも、中盤からは、寝る間も惜しいほど、そして、後半に入ると、読み終わってしまうのがもったいなくて、休むか読み続けるかと葛藤しますよ〜★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月14日
読了日 : 2017年8月14日
本棚登録日 : 2017年8月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする