天才たちが孤島に集まって、なにやら事件に巻き込まれる、という展開はダンガンロンパを思わせます。というか、ダンガンロンパの方が後なのかぁ。それぞれのキャラクターが立っていて、面白く読むことができました。
ただその中で主人公というか、語り部の「いーちゃん」にどうも感情移入できなかったです。自分が天才ではないことに引け目を感じているようなのに、妙に出しゃばるところがどうなのかなぁ、という感じ。
あとは、なにやら思わせぶりな描写がずらずらと続くところがあって、それもやや興ざめなところはありました。それもこの作品の味と言えばそうなのかもしれないですが。
肝心のクビキリ死体の謎や、そこからのどんでん返しはかなり良かったです。まぁ、ちょっとやりすぎな感じがしないでもないですが。ほっとしたところに、ひょいひょいっと真相を立て続けに放り込まれて、本当に驚かされました。
主人公の過去に何があったのかなど、ぼかされたまま終わった謎もありますが、それらは続編で語られたりするのかな。そんな中で「いーちゃん」にも感情移入できるようになるかもしれない。
なんか文句も出ましたが、それなりに楽しめました。続編も手に入れましたので、近いうちに読みます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本ミステリー
- 感想投稿日 : 2024年3月8日
- 読了日 : 2024年3月8日
- 本棚登録日 : 2024年3月8日
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