まほろ駅前狂騒曲

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年10月30日発売)
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感想 : 477
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 まほろ駅前シリーズの第三作。

 東京都西部のまほろ市。多田啓介は生まれ育ったその街で便利屋を営んでいる。まほろ市郊外で時々、バスが間引き運転していないか確かめる仕事を依頼してくる岡など、常連客もいる。
 行天は多田の便利屋に居候中。

 多田は行天の元妻から、1か月娘を預かる仕事を受ける。だが行天からは当然反発を受ける。

 また、HHFAという無農薬栽培をしている集団と、岡のような老人たちの集団と、まほろ市を仕切るヤクザの星たちと、とんでもない騒ぎになり……。

 今までの因縁や、宗教的なHHFAとの関係が緊張感をもって読めました。

 多田についても行天についてもそれぞれ新しい生き方が出てきたのかなと思いました。

 とにかくまほろ市が熱い(笑)。
 ハコキューとか、横浜中央交通とか。
 三浦さんの男同士の友情好きと、地元愛を感じます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年6月26日
読了日 : 2016年6月26日
本棚登録日 : 2016年6月26日

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