バガージマヌパナス わが島のはなし (文春文庫 い 39-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (1998年12月8日発売)
3.70
  • (44)
  • (45)
  • (81)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 375
感想 : 56
4

図書館で。面白かったです。

主人公のような何もしたくない何にもなりたくない人間にも優しい社会。良いなあ~ 働きたかったら日本に行けばいい。そりゃそうだ。でも何もしないで居られると言うのもある意味才能であって貧乏性な自分なんかには耐えられないかもしれない。石垣島は一度だけ行ったことがありますが素敵な島でした。あの珊瑚礁はもう潰されて空港になってしまったのだろうか…。観光の為に作る空港がその目玉となりそうな珊瑚礁を破壊すると言う矛盾。変な話ですね、実際。

ガンマーの優しさといい加減さは彼女の苦しい人生の末の答えなのかなあと思いました。最後がめつい巫女さんが世話を焼いているのが面白かったです。
それにしてもデージ困った問題で子供と父親の顔が似てないってのは笑わせて頂きました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年1月16日
読了日 : 2014年1月11日
本棚登録日 : 2014年1月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする