大貧帳―内田百けん集成〈5〉 ちくま文庫 (ちくま文庫 う 12-6)

著者 :
  • 筑摩書房 (2003年2月1日発売)
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本棚登録 : 155
感想 : 11
3

読み始めたら止まらなくなった百?先生。
古本屋で見つけて嬉々として購入しました。

以前読んだ百鬼園随筆録などにも借金や債権の取立ての話などは出てきていてまあ相当借金なさったんだなあ、とは思っていたのですが。いや、すごい。それにしても何でこんなに借金が膨れ上がってしまったのか。なんと言うのか…多分百?先生、お金の使い方がいつまでたってもお小遣いをもらった日に全額面使いきってしまう子供のようだったのか知ら、(百?先生風な書き方)とか思ってはらはらしました。

面白くかいてるようですがやはり切ない描写は多いですね。息子さんを亡くしたことや、漱石先生の書を売ったこととか。やはり辛かったのだろうなあ、と思うのです。

巻末に森田草平氏ののんびりした話、が入っていたのでとても嬉しかったです。なるほど、これに対する応報として続、は書かれたのか…なるほどなるほど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 随筆
感想投稿日 : 2008年5月12日
読了日 : 2008年5月12日
本棚登録日 : 2008年5月12日

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