人イヌにあう (至誠堂選書 1)

  • 至誠堂 (1966年7月1日発売)
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感想 : 10
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この間ソロモンの指環を読んで大変面白かったので買ってみました。感想を先に述べるとやっぱりソロモンの指環の方が面白かったなあ、と思いました。

それにしてもやっぱりうちは今の状況では犬は飼えないな、と思いました。犬が一番喜ぶ散歩を定期的に行える人がいないからなあ…
確かに犬はかわいいですよねえ。そのかわいさと忠節さを思うと確かに犬がなくなった時のさみしさに勝るものがあります。が。義務も責任も大きい。それを考えてしまうと無理だなあ、と思うのです。

猫を飼う、の章ではちょっと考えてしまいました。ローレンツ先生によると猫は野生動物なのでいかに贅沢な広い豪邸でも家の中で飼われている猫は檻に閉じ込められた哀れな動物、ということになる。猫はその自由な生活の代償として天寿を全うしなくても仕方がない、と。
(先生のところはちょっとひどいです。狩猟の罠にかかって死んだ猫や家禽を襲って撲殺された猫とかはそれはすでに飼い猫ではないのでは…?)

うちの猫は外に出していない室内飼育なのでまあ檻に閉じ込められてはいるの状態なのです。そのおかげで長生きですねえ~確かに。昔は田舎に住んでいたので外をかけずり回っていたのですが今は交通量の多い所に引っ越してしまったので危なくて室内飼育です。これは同じ猫好きな友人にも可哀そうだ、と言われたことがありました。
でも別に野生動物を飼育したいわけではないし、猫と人が幸せに共存するためにそういう方法をとったわけなのです。飼いだして一年立たずにいなくなってしまったり、車に轢かれたり、どこぞで病気をうつされてしまってもそれが猫だから仕方がない、と言えるならば屋外飼育でも大丈夫なのでしょうが…(あとは周囲の環境ですよね…)

短くても太い一生が良いのか?日向ぼっこしてまどろむ一生が良いのか?答は出ないと思います。是非猫に聞いてみたいものです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2011年8月7日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年8月7日

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