ある人は魂というものはない、だから楽園に行って永遠に楽しく暮らそうと云う。またある人は魂は存在し、それを今から高めておけば第三次世界大戦がきても大丈夫という。なぜ人は答えを欲しがるのだろうか?明確にならない真理という存在自体が宗教的概念なような気がするが…。この本の前に「ドアの向こうのカルト」を読んで合わせ考えたことから一つわかったことがある。それは人間の強い承認欲求の成れの果ての一つの形が「宗教」であるということ。目的ではなく手段の一つになってしまっているという怖さ。これまでオウムに関して、たくさんのテレビ特集や記事が組まれてきたが、やっぱり釈然としないことが多かった。けれどこの本を読むことでオウムという世界、彼らの思考回路…いろんなことが見えてくる。今こんな時代だからこそ、本書を手掛かりにもう一度振り返って考えてみるのはどうだろうか。
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- 感想投稿日 : 2014年2月4日
- 読了日 : 2014年2月4日
- 本棚登録日 : 2014年1月29日
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