光るキノコと夜の森

制作 : 大場裕一 
  • 岩波書店 (2013年7月4日発売)
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感想 : 16
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緑色に光る、幻想的な発光キノコの写真にひかれて、図書館で借りてみた。写真だけでなくコラムもあり、まったく知らなかった発光キノコの雑学が得られた。

意外なことに、発光キノコの調査・研究はまだ途上にあるらしい。発光のメカニズムや、何のために光っているのかなど明確になっていない。それに、今も新たな種が報告されており、まだまだ未発見の種があるとされている。本書で紹介されているキノコも、まだ未同定のために標準和名ではない仮称で掲載されているものがある。

専門家の間では、日本は発光生物の宝庫とされているという。発光キノコを見るなら、伊豆諸島の八丈島が良いと紹介されている。一眼レフのカメラを持って、見にいってもいいかもしれない。

小さい頃に、祖父がホタルがいたと捕まえて持って帰ってきてくれたことがある。発光生物を直接自分の目で見たのは、たぶん後にも先にもその時だけだと思う。たった1匹だけだったが、はっきりとした黄色っぽい光が見えて、不思議な思いがしたのを覚えている。翌日には死んでしまっていたが。『火垂るの墓』の話は本当だった・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 雑学系
感想投稿日 : 2016年8月1日
読了日 : 2016年7月30日
本棚登録日 : 2016年7月24日

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