ヘッセの晩年のエッセイとも言える短編集。
老後に我が人生や人生観を語る内容で、素直な気持ちが打ち明けられている。人生における様々なエピソード、親しい人との死別、時間により熟成された経験と対比など多くの部分で同感できる。自己の人生観と対比させながら読んだ。
詩人の文章であるからか、すっと受け入れにくい文体が多く、読みにくいのが難点だが、あまり子細に拘らず感じるように読み進めるのが良いと感じた。
幸福論で語られた、日常生活や時間にとらわれない、むせぶような一瞬の幸福感を探す人生を送りたいと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年9月2日
- 読了日 : 2018年9月2日
- 本棚登録日 : 2018年8月26日
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