岩波書店 「自由こそ治療だ」
イタリアにおいて 精神病院のない社会を実現した 精神科医 バザーリアの講演録
バザーリア の目指す治療は、患者の自由が抑圧される精神病院を廃止し、専門チームや地域に 患者を解放するというもの。そのために貧困を解消し、地域社会に自覚を促すことを目指している
患者と専門の医療チームを精神病院に集める方法にそんなに問題があるのだろうか?と思った。地域に解放するというのは、診療所が患者をケアし、グループホームや家庭で生活するということだと解釈したが、専門の医療知識をもつ人がどこの地域にもいるのだろうか? 判断能力のない患者が犯罪に巻き込まれることはないのだろうか?
理性と同様に狂気も地域社会で受容れるべきという言葉がある。狂気とは病気のことと思うが、日本語的に狂気と猟奇が結びつき、危険な印象を持つ。狂気という訳は 正しいのだろうか?
「何よりも社会参加に身を投じる人間であり、闘う活動家でありたい〜私たちの専門性を活かしつつ、世界の悲惨を請け負っている患者たちの苦悩を通して、社会を変革したい」
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- 感想投稿日 : 2023年8月20日
- 読了日 : 2023年8月20日
- 本棚登録日 : 2023年8月16日
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