女殺油地獄 (学研M文庫 た 18-1)

  • 学研プラス (2002年4月15日発売)
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近松門左衛門 「 女殺油地獄 」
田中澄江


初 近松門左衛門 作品。タイトルのインパクトで選んだ。実際に起きた短絡的で 残忍な殺人事件をモチーフにした晩年の作品


犯人が借金苦から抜け出せず追い詰められる状況や 油屋女房が血と油にまみれて殺されるシーンは タイトル通り「油地獄」の状況であり、強烈に印象に残るが 悲劇ではないように感じた。


登場人物それぞれの報われない義理や 人の共感を得られない 情 にこの物語の悲劇性があるように思う


登場人物それぞれの義理
・亡き先代から受けた恩を返すために 先代の妻と結婚した 継父の義理
・武家出身の実母や武士である甥の士道的義理
・親の義理に報いるために 法や倫理を越えて行う義理













































読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月22日
読了日 : 2023年4月22日
本棚登録日 : 2023年4月22日

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