モナドロジー形而上学叙説 (中公クラシックス W 41)

  • 中央公論新社 (2005年1月1日発売)
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ライプニッツ モナドロジー

モナドの定義に始まり、神と人間の関係を論じた形而上学の本

宇宙やら神話やら、話が大きすぎてわからないので、ライプニッツは カトリックとプロテスタントの対立を調和するために、この本を書いたと仮定して読んだ。

モナドの意味は、神が 人間や世界に与える力〜森羅万象や自然のシステム

ライプニッツの調和プロセス
*神と世界の根本原理(形而上学)を統一させる体系を作る
*モナドにより、多様な世界において 調和を図ることを君主に説く

モナドの無窓性「モナドには、そこを通って出入りできる窓はない」の意味は、ここでのモナドは 信仰心や神であり、モナドを共有すれば、カトリックとプロテスタントは 互いに侵害することはないことを意味?

モナドの表象性とは、単一実体の中に 多様性を持っている状態〜神という単一実体の中であっても、カトリックとプロテスタントという多様性が是認できる存在であることを意味?

モナドとは単一実体。自然における真理のアトムであり、森羅万象の要素


モナドと世界の関係〜宇宙の活きた永続的な鏡
*個々のモナドは 内に世界を表出し、その世界は表出しあい、対応しあうモナドの総称
*世界は唯一でありながら、それが現象するとき、我々の視点の違いに伴い、無数の世界として現れる




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感想投稿日 : 2020年9月16日
読了日 : 2020年9月16日
本棚登録日 : 2020年9月13日

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