映画とあいまったメディアミックスの先駆け的作品として有名な小説。どんな本かと読んでみたら……こういう小説だったのか。面白くてグングン読めた。
舞台は1975年頃。つまり戦後30年という頃だけど、根底には終戦直後の出来事が深く影響していて、1975年当時って終戦当時にそこそこの年齢だった人がまだそこそこの年齢のままで生きていた時代だったんだなあと、ある意味驚き。
人がたくさん出てきて一つの事件を追うようでありながら群像劇のようなテイストがある。そして最終的に、そのたくさんの人々がこじつけなくらい相関してしまうのはどうなのって感じだった。棟居刑事の幼い頃の惨事に直接的に八杉恭子やケン・シュフタンが居合わせたなんてやりすぎ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月13日
- 読了日 : 2020年9月8日
- 本棚登録日 : 2020年9月8日
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