失敗の本質: 日本軍の組織論的研究 (中公文庫 と 18-1)

  • 中央公論新社 (1991年8月1日発売)
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感想 : 881
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◯日本軍がなぜ負けたのかをその組織のありようから解説。簡潔な描写のためか、意外にも戦場の過酷さをリアルに感じる。ただ、論述部分は言い回しがやや分かりにくい。

◯内容については、まず軍隊は近代的官僚組織であるという点が目から鱗だった。ヒエラルキー構造で課題の解決が図られているという点は、当然今の国家公務員にも通底しているところである。
◯当時の状況認識と課題解決がちぐはぐなため、分析を見るほどに負けに不思議の負けなしだなと感じる。この点、未だ、肉弾、全軍突撃、玉砕戦法を行なっている辺り、現在の国家公務員でも変わるところがないところが悲しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年5月5日
読了日 : 2022年5月5日
本棚登録日 : 2022年4月28日

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