初めてこの本を手に取ったのは5年ほど前
マルメラードフの独白部分がとても屈折していて憂鬱になり挫折
(この頃は「ああ、これは無理!」と感じた 今となっては彼のアクも作品に生かされていることがわかるのだが…)
でもドストエフスキーはやはり一度は読んでみたいとまた思い再読
ようやく海外旅行の長〜いフライトを利用して…(笑)
マルメラードフを何とかクリアしたら、あれ?
いけそう⁉︎
おまけに内容は決して明るい話ではないのだが、なんだかおかしいのだ
ん?
面白いぞ…
ヒトを騙したり、搾取したり、裏切ったり…
まぁとにかくひどいことがたくさん出てくるのだが…
それなのに何故かそんなにジメジメしてこない
そして話が展開し出すともうあとは波に乗ってどんどん読み進められる
誰もが挫折しかける登場人物の名前
愛称も多くややこしく覚えづらいが登場人物自体は多くないのでなんとか(汗)
そして登場人物たちが個性的でアクが強烈なので結構わかるものだ
(紙に書いておくほうがわかりやすくておすすめだ)
その個性たるや憎たらしいのも、鬱陶しい奴も、イライラさせる奴もたくさんいるのだが…
(その代表が主人公である)
あーら不思議
だんだん愛おしくなってくる
すっかりドストエフスキーの魅力にハマってしまいびっくり
勝手なイメージしていたものとあまりにも違った
タイトルから読みはじめまでは
もっと重くて真面目な堅い内容かと…
いえいえもっととっつきやすく親しみやすい小説でびっくりしてしまった
拍子抜け
肩の力を抜いて読めることに感激!
この勢いで下巻へ
- 感想投稿日 : 2019年10月20日
- 読了日 : 2019年9月27日
- 本棚登録日 : 2019年9月27日
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