稀代のストーリーテラー、荻原規子先生の代表作。
北の荒地セラフィールドに住む少女フィリエルが、自身の出自を知り、幼馴染の少年ルーンと共に、次第に王国の権謀と世界の秘密に巻き込まれていく…というストーリー。
小学生の時に図書館で借りてから何十回となく読み返し、新書版も文庫版も買い揃え、それでもどうしても当時と同じハードカバー版が欲しくて、先日、ようやく手に入れました。
ストーリーは頭に入っているし、新書版だって持っているのだけれど、やっぱり、表紙の装丁、ページの厚さ、一つの巻を読み終えるまでの時間、その全てが、私にはこのハードカバー版が一番しっくりきます。
作中に登場する、王国では異端とされている「白雪姫」や「七匹の子ヤギ」などのおとぎ話や、冒頭にも出てくる不思議な歌。
読み進めていくほどに、これがただのファンタジーではないことが分かる伏線が回収されていく瞬間に、また立ち会えるのが、今から楽しみでならない…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学・評論
- 感想投稿日 : 2019年5月13日
- 読了日 : 2019年5月13日
- 本棚登録日 : 2019年5月13日
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