とにかく、垣内くんがかっこいい。
その一言に尽きる。
中学の時はサッカーをしていたのに、高校に入ってからは文芸部唯一の部員をしている垣内くん。
中学時代に何やらあったせいらしいが、そこには「諦め」のようなじめじめしたものはなく、毎日文学をして二つとない時間を楽しんでいる。
川端康成と鼻血に笑ったり、部費でサイダーを飲んだり、道端で売れそうな詩を書いたり。
個人の価値観だけれど、私には、せかせかと大会に向けて日々の練習に励むよりも、ずっとずっと青春に思えるのだ。
というより、垣内くんと話したいのだ、単純に。
ところで、この話を最初に知ったのは読解問題で、断片を読んだ時、正直、学校の先生と生徒のあるかなしかの恋の話かと思っていた。
以前に瀬尾先生の本を読んでいて、そんな単純な話はあり得ないと分かっていたはずなのに…
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学・評論
- 感想投稿日 : 2015年10月29日
- 読了日 : 2015年10月26日
- 本棚登録日 : 2015年10月26日
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