オススメ図書
●『出家とその弟子』倉田百三
人間の弱さや悲しみをこれでもかと丁寧に向き合い、描写するその姿勢に救われます。
立派な人間、良い心を持った人間に憧れ、それに向かって自分を磨こうとするのですが、振り返ってみるとほぼ絶望的なまでに難しい自分がいました。
人間、虐げられたり疎外される状況になると、心の弱さの方が優ってしまう。
人間は自力では悪から逃れることはできません。
悲しいニュースを見るたびに、「人は皆等しく悪人」であることをゆめゆめ忘れてはならないと自戒しています。
努力精進できることも、そうした環境や出会いさまざまな要因の支えのおかげなのだということを忘れずに感謝を忘れたくないものです。
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- 感想投稿日 : 2021年11月25日
- 読了日 : 2021年11月25日
- 本棚登録日 : 2021年11月25日
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