ちょうどロタの国王はチャグムも呼ばれたサンガル王国の式典のために不在。王弟が代わりに式典を仕切ることに。
その式典でうごめく陰謀は、小さな少女とその兄を翻弄。それに巻き込まれたバルサとタンダも傷だらけに。
ロタで動く敵味方それぞれ入り乱れて混乱に陥りますが、それを計画した張本人はどうやら逃げ切った模様。いずれまた禍根を持って現れるのかもしれません。
恐ろしき神をその身に受ける少女は、最後の最後で人としての一線を守り切り、自らの手で封印。
それにはやはりバルサの言葉や旅の途中で会った人々が思いとどまらせたのだと思うと、いかにして人と関わるか、良縁が大切なのだとわかります。
人生は、甘い言葉ばかりではなく、辛い言葉も真摯に向けてくれる人もいるのです。自分がそれを受け入れる度量があるかどうか。
私はバルサの生死を背にした信念、生き方がやはり好きです。
読書状況:読み終わった
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2015/12
- 感想投稿日 : 2015年12月10日
- 読了日 : 2015年12月10日
- 本棚登録日 : 2015年12月4日
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