マハーバーラタ・ナラ王物語: ダマヤンティー姫の数奇な生涯 (岩波文庫 赤 67-1)

著者 :
  • 岩波書店 (1989年11月16日発売)
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感想 : 13
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ありていに言ってしまえば、美男美女の王と姫がくっついて幸せを満喫していたところ、嫉妬した魔神に呪いをかけられ、不幸のどん底に突き落とされるという話。叙事詩ということもあって、読んでいて背中がもぞもぞしてくるくらい表現がいちいち大仰だが、それはそれで物語をさらに物語らしく飾っていてよいのだろうとも思う。何よりすごいのは、ヒロインであるダマヤンティー姫の半端ない強さ。魔神だけでなく森で出会った狩人にまで××してしまう恐ろしい女性だ(笑)。それもこれもすべて美しい愛と貞節の名のもとに不問(というより、当たり前のこと?)とされているあたりが面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 岩波文庫
感想投稿日 : 2011年11月11日
読了日 : 2011年11月11日
本棚登録日 : 2011年11月2日

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