マハーバーラタ ナラ王物語―ダマヤンティー姫の数奇な生涯 (岩波文庫)

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制作 : 鎧 淳 
  • 岩波書店 (1989年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003206713

マハーバーラタ ナラ王物語―ダマヤンティー姫の数奇な生涯 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • はい、『ナラ王物語』です。マハーバーラタの挿話の一つとして原典訳マハーバーラタでも読みましたがこちらの方がカタくなくてラブロマンスの雰囲気が出ています。マハーバーラタの本筋も割と悲しみを感じずにはいられないと個人的には思っていますが、『ナラ王物語』の方もそんな感じで、特に国を追われてダマヤンティーと共に森に入ったナラ王が、これ以上妃に苦労をかけるわけにはいかないとダマヤンティーが寝ている隙に彼女のもとを離れるシーンは胸が潰れそうなほど悲しかったです。
    あと個人的に面白かったというかアツかったのは世界守護神4人組です。ダマヤンティーの美しさに興味を持ったインドラ神がアグニ、ヤマ、ヴァルナとともにダマヤンティーのスヴァヤンヴァラに参加して、4人ともナラとそっくりに化けてダマヤンティーを惑わせますが結局ダマヤンティーが正しくナラを選んだら2人を祝福してナラに贈り物を与える世界守護神たちが!!!もう!!!!可愛くって!!!!!なんかもうこの4人組はナラに花を持たせるためにわざわざここまでしたんじゃないかと思うわけですよ(笑)

  • ありていに言ってしまえば、美男美女の王と姫がくっついて幸せを満喫していたところ、嫉妬した魔神に呪いをかけられ、不幸のどん底に突き落とされるという話。叙事詩ということもあって、読んでいて背中がもぞもぞしてくるくらい表現がいちいち大仰だが、それはそれで物語をさらに物語らしく飾っていてよいのだろうとも思う。何よりすごいのは、ヒロインであるダマヤンティー姫の半端ない強さ。魔神だけでなく森で出会った狩人にまで××してしまう恐ろしい女性だ(笑)。それもこれもすべて美しい愛と貞節の名のもとに不問(というより、当たり前のこと?)とされているあたりが面白い。

  • 一気に読めた。オデュッセイアとだいぶ似てて驚いた。結末はこっちの方が現代人好みだと思う。

  • 大叙事詩マハーバーラタの一挿話を取り出したもの。美しい物語です。バガヴァットギータばかりに注目してましたが。

  • 魔王にとりつかれてギャンブル狂になってしまった夫を、絶世の美女ダマヤンティー妃が取り戻す物語。高位の神様や王様は文語体で話すけれど(気分が出る)、ほとんどの人物の会話と地の文は平易な口語体なので気楽に楽しめた。何千年もサンスクリット語で書かれた話を自分にもわかる文章で読めるなんて、不思議だしありがたい。

    物語は冒頭に書いたとおりで読み心地は昔話。王と妃の美貌と高徳が最初から最後まで称え続けられるので、頭の中がインドのこってりした美男美女カップルでいっぱいになる。階層が高い女の人について腰や胸を誉める話を読んだことがなかったので、呆れつつも興味深かった。

  • インドの古典らしい文章の修飾が華麗。
    話的には魔王に惑わされて全てを棄てた王とその貞淑な妻との再会の物語、と言った感じでしょうか。

  • 初めて古代インド文学というものにふれた。文章の半分くらい装飾が占めているのではないか、というくらい多い。「腰あでやかな」は良いなァ。

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